2025 CARITAS GUIDE BOOK
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nt Voice!!体験し、自分の考えを言葉にする学びを実践私たちが理科の学習でもっとも重視しているのが「体験」です。中学では週1時間、実験の授業をハーフクラスで実施し、グループ構成も2〜3人なので、全員が実験に関わります。校外でも、さまざまな体験の機会を作り、「Tamalogy」(タマロジー)と名付けた多摩川のフィールドワークは、20年以上も前から取り組んでいます。理科は通常、物理、化学、生物、地学に分類されますが、タマロジーではそれらが絡み合い、一緒に学ぶことができます。他にも尾瀬の野外研修や、観音崎・長瀞の地学巡検、水族館訪問などを行っています。体験と同時に、自分の考えを言葉にすることも大事にしています。たとえば生田緑地の地質調査をして、鉱物や化石のスケッチとレポートを作成したり、多摩動物公園で動物を観察して、調べたことをまとめたりします。中学は理科の興味関心を引き出しながら、「不思議だな」という視点や問題意識、基礎学力などを養い、高校では実験なども専門性を高め、大学進学に向けた演習も行っていきます。さらに理科教育を通じて、論理立てて考える力を育てていきたいと考えています。そして生徒には、生物の多様な仕組みの中にも共通性の核があること、日常にも物理の法則があることなどを、見つけてほしい。そこから理科の面白さを追求していってほしいと思います。理科面白さと理解を深める「体験」を重視生徒の声L’école secondaire Caritas 中1河原の様子と植物観察生田緑地(多摩丘陵)での地学実習中2多摩川の水生生物調べ希望者干潟(多摩川河口)の生物観察    StudeCaritas Guide Book / 10理理科科教教諭諭カリタスの「読む」ガイドブックS.Mさんカリタスの実践的理数教育理理科科教教諭諭「かえる通信」を発行「コゲラがこんな巣作りをしていました」など、理科教員が理科に関する身近な話題や新聞の記事を取り上げ、それに解説を付けて、「かえる通信」を発行。生徒が理科に興味を持つきっかけになっています。中学1、2年生では毎週「理科実験」の授業があるので、教科書での学びをより深く理解することができます。小学生の頃、私は理科に苦手意識があったのですが、カリタスでの体験型学習を通して、今では理科が好きになりました!CARITASGUIDE BOOK清清水水久久美美子子Tamalogy(タマロジー)徒歩10分で行ける多摩川はカリタスのフィールドです。理科ではこの多摩川や多摩丘陵についての学習をTamalogyと名付け、総合的に取り組んでいます。川や丘陵を個別に学ぶのではなく、大きな切れ目のない自然が身近に存在しているということ、複雑に絡み合った相互的な作用により、現在の自然環境が形成されていることを、生徒たちに体験を通じて学んでほしいと考えています。高大連携でプラスαの学び大学の研究室に指導してもらいながら、研究や実験に取り組んでいます。外部のコンテストでの発表を目指して研究活動に励んでいます。高高實實優優

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