2025 CARITAS GUIDE BOOK
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 本校では、実践的な語学力と思考力を高めるための多種多様な「グローバル教育プログラム」を実施しています。在学中に一度は海外研修に出ることにしており、遠近さまざまなプログラムを用意しています。異文化体験を通してオープンマインドと自分の考えを発信する力を備えた真の国際人を育てたいと考えています。 グローバル教育プログラムL’école secondaire Caritas中学3年生から高校2年生の希望者約40名が、夏休みに約2週間カナダ東部のケベック州モントリオールを訪問します。カリタス修道女会創立者のマルグリット・デュービル生誕の地ヴァレンヌ村にある記念館やケベック・カリタス修道女会を見学することで、本校の精神「カリタス=神の愛」について深く考えることができます。滞在中は英語またはフランス語を話す家庭にホームステイをしながら、語学研修に参加します。研修では英語とフランス語に分かれ、表現を学び会話力を身に着けるだけでなく、カナダの文化を学び日本の文化と比較したり、学んだことを発表するなど、自分の意見や考えを述べる機会が多く用意されています。文化の違いに戸惑ったり、中学3年生から高校2年生の希望者を対象に約15名が参加します。地中海に浮かぶ美しいマルタ島に世界中から英語を学びに来ている同年代の生徒たちとの交流を通して多様な価値観に触れ、グローバルマインドを培う英語研修プログラムです。週末等には、カトリックの歴史に触れたり、ボランティア活動も行います。より高い英語力が必要になるので、応募条件がありますが、各国からの研修生とともにやり遂げた後の成長は目を見張るものがあります。グローバルな社会で活躍できる人を目指す、1歩進んだ研修です。フィリピンのセブ島で行われる短期集中の英語研修プログラムに参加します。2023年度より、12月と3月の2回実施、中学3年生から高校2年生の希望者約40名が参加します。4コマのマンツーマン・レッスンを含め、1日6コマの集中レッスン(+自習時間2コマ)を受けることで生徒たちは英語を話すことに自信を持つようになります。週末にはオランゴ島で野鳥観察やマングローブの植樹も行います。生徒にとってはフィリピンの自然に触れ、環境問題について考える絶好の機会となります。英語力を伸ばし、グローバルな視野で物事を考える機会を提供するために、中学3年生から高校2年生の生徒を対象にターム留学を実施しています。1月から約3ヶ月、オーストラリアとニュージーランドでホームステイをしながら語学学校と現地校に通います。希望者が全員参加できるカナダ研修とは異なり、語学力や成績面での応募条件を課し、選考を行って数名の参加者を決定します。特に、中学3年生は、高校入学前に日本を外から眺めることで、将来の進路を考える際により広い視野に立って高校3年間を送ることができます。(2022年度からは1年間の留学も設置しました。)2023年度より設置された、3泊4日の海外研修です。中学3年生から高校2年生の希望者対象で、定員は約30名です。同じ東アジアの文化圏に属する台湾の地で、同世代の学生との交流、台湾に来ている留学生と英語でコミュニケーションを取りながら一緒に班別自主行動をおこなうB&Sプログラムへの参加、歴史的な建造物・史跡の見学、見たことのない自然や文化の体験を通じて、国際感覚を養い、グローバルな視野を持つことをねらいとしています。言葉の壁にぶつかったりすることもありますが、自分で問題を解決しようと前向きに行動することで、一人ひとりが一回りたくましくなって帰国します。さらに、外国語をもっと上手に話せるようになりたいという思いが高まり、語学に意欲的に取り組むようになります。日本で学ぶ約30名の留学生が来校し、中学3年生が全員参加して行われる異文化交流プログラムです。留学生が日本で感じたカルチャーショックの話を聞いたり、母国語講座を受けたりすることで、生徒たちは大きく視野を広げることができます。他にもインタビューや校舎案内、プレゼンテーションなど英語を使って発信するプログラムがたくさん用意されています。こうした交流活動は異文化理解を深め、ノン・ネイティブ同士が英語を共通言語としてコミュニケーションを図るという点で大きな意味を持っています。「グローバル」、「女性のキャリア」、「他者のために働く」という3つの視点から自分を取り巻く世界を再認識させるために、社会の第一線で働く女性を講師に招き、年1回講演会を実施します。中学3年生と高校1年生は全員出席とし、進路を考える大切な時期に、将来自分がどのような形で社会貢献できるかをイメージします。有志生徒が中心となって当日の運営を企画し、講演後にはワークショップを開いて更に理解を深めます。コリブリは、日本でフランス語教育が行われている高校(30校)とフランスで日本語教育が行われている高校(23校)、ニューカレドニアで日本語教育が行われている高校(5校)からなる高校生の留学をサポートするネットワークです(=COLIBRI:フランス語で中学を意味するCollège と高校を意味する Lycée, Bonnes Relations Internationales (良き国際関係))。加盟校の生徒がお互いに時期をずらして相手校のパートナーの生徒の家庭にホームステイしながら相手校に通学し学校生活を体験することができます。本校もコリブリ創立当初から参加し、毎年10月から11月の3週間、フランス人高校生数名の受け入れを行い、受け入れた生徒が翌年3月にフランスでホームステイをしながら現地校に留学しています。こうした完全な形での交換留学は全国では珍しく、希望者がいれば10ヶ月間の長期交換留学も行なっており、2022年現在までで本校の参加者は短・長期合わせて約50名(全国参加者の約1割弱程度)となっています。自分がホストファミリーの立場にもなり、留学生の立場にもなるという経験を通して、自分とは違う考えを受け入れ、多様な価値観もつ同世代と協力していく力を身につけることができます。受け入れをしてから3か月後の留学までに語学力を高め、帰国後はDELF(フランス国民教育省フランス語試験)の1つ上の級に挑戦します。受入れをしたフランス人生徒の家庭にホームステイができ、現地校には日本語の教員がいるという安心感やパートナーのサポート、日本語を学習しているパートナー以外の生徒たちとのつながりなど、充実した留学生活を送ることができます。多くの参加者がお互いの国に家族ができるような豊かな経験をしています。カリタスの「読む」ガイドブック英仏複言語教育CARITASGUIDE BOOKカナダ研修マルタ研修セブ島研修ターム留学台湾研修日仏高等学校ネットワークコリブリ(COLIBRI)GVS(Global Village for Students)TGG英語研修(TOKYO GLOBAL GATEWAY)中学2年生がTOKYO GLOBAL GATEWAY(2018年にオープンした体験型英語学習施設)で一日過ごします。日常生活でのコミュニケーションを様々な場面で体験できるアトラクションエリアと、英語を用いて実践的かつ探究的な学習をグループワークで体験できるアクティブイマージョンエリアという2つのエリアで体験プログラムを行います。グローバルリレー講演会

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