Student Voice!!◆ 古 典書く、発表する学習を展開 国語科の学習では、表現活動を大事にしています。「書く」ことはもちろんのこと、プレゼンテーションやディベートなど、「発信する」学びにも力を注いでいます。授業では教科書以外の教材も使い、テーマを設定して、自分の考えを発表する機会も作っています。その他、研修旅行と関連付け、旅の思い出を俳句などにする創作活動も実施しています。 国語科の特色ある取り組みの一つに、全学年が参加する「学芸コンクール」があります。中学では戦争文学を扱い、課題図書を読んで感想文を書きます。言葉の奥に込められた思いを丹念に読み取り、自発的に資料を調べるなど戦争についての知識を深める生徒も数多くいます。高校生は作家論や作品論に取り組みます。 「読む」活動では、「読書マラソン」を奨励しています。これは読書後に書名や感想などを「読書マラソンノート」に記録して提出するというもので、読んだ本の冊数に応じてカリタス特製のグッズを渡しています。後で読書の記録を読むことで、自分自身の思いを改めて知る機会にもなります。 また、冬には百人一首のかるた大会を毎年開催し、大いに盛り上がっています。 学習進路指導部と連携し、多様な大学入試にも対応できるように高一、高二は小論文、高三は志望理由書の外部添削を実施しています。講演会での指導後、書き直しも行い、表現力のさらなる向上を目指しています。国語自分の考えを表現し、発信する学びを大切にしています生徒の声L’école secondaire Caritas 芥川龍之介の作品を読み、作品論・作家論を執筆する。授業で扱った古文・漢文をもとにして、現代語訳を作成する。(自分なりの解釈を加えたり、文体を工夫したりして、独自の文章にする。)Caritas Guide Book / 8国国語語科科教教諭諭カリタスの「読む」ガイドブックK.Iさん感じ、考え、発信するカリタス国国語語科科教教諭諭「読書マラソン」・小論文指導「書く」ためには型を身に付けること以上に、その中身になる「知識」や「自分の考え」が必要です。それを得るために「読書」は大変有効な手段です。「朝読書」などで読んだ本をしっかり記録し、「書く」材料を蓄積していきます。小論文については中学生向け、高校生向けの夏期講習を開講しています。国語科のイベントはたくさんあります。全学年で参加する学芸コンクールは、自分の選んだ本を何度も読み返すうちに、1回目ではわからなかった主人公の気持ちや主題に気づくことができ、読書の楽しさを味わえます。中学では書写(硬筆・毛筆)に取り組みます。美しさやバランスを意識した字を追究するとともに、書く人も見る人も楽しめるような表現にも挑戦しています。中学1年生の指導例5月 : 課題図書の発表。7〜8月 : 夏休みの宿題として 課題図書を読み、テーマを決める。9月 : テーマを提出する。9〜11月 : アドバイスをつけて返却。1月 : 感想文を提出する。3月 : 中学生集会で優秀者を表彰。CARITASGUIDE BOOK沢沢野野誠誠伝統の「学芸コンクール」40年以上にわたり、全校生徒が参加する「学芸コンクール」を実施しています。中学のテーマは、「今、戦争について考える」。生徒は各学年の課題図書を読み、感想文を書きます。作成にあたっては教員が丁寧に指導をします。中3の長崎研修旅行でも学びを深めます。高校の課題は、「現代文分野」の作品論、作家論。さらに高1、2年は、古典作品を翻訳して現代文にする「古典分野」にも取り組みます。提出された作品は国語科教員が審査し、優秀作品を表彰します。高校1年生の課題例◆ 現代文【表現を楽しむ書写】藤藤永永夕夕貴貴乃乃
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