自ら学ぶ姿勢を重んじるカリタスの教育の特徴があらわれた「教科センター方式」。
各教科の教室は、教科ゾーンとしてまとまっており、
生徒は授業ごとに、各教科の教室へ移動して授業に参加します。

け身ではなく
自ら学ぶ姿勢が身につく

カリタスの校舎は「教科センター方式(教科教室型運営方式)」を採用しています。教科ごとにゾーンが分かれ、各教科の教室が配置されており、生徒たちは授業ごとに各教科の教室へ移動して授業に参加します。

学びの主体性を高めるノーチャイム制

さらにカリタスでは登校から下校までチャイムがなりません。しっかりと時間割を把握し、その日の授業に必要な持ち物や課題を自分で管理する自発性が養われます。
授業に遅れないように準備をして、教科教室に「授業を受けに行く」。ホームルーム教室で先生を待つのではなく、「自ら授業に参加する」という行動が学習に対する意識を高めます。また、日常的に学習管理を実践することで計画性や実行力も身につきます。

教科センター方式の狙い

自律的な学習姿勢を育てる

この方式では、先生を待つのではなく自分から授業を受けにいくことになります。それによって、生徒の意識が高まり、主体的・能動的な学習姿勢が育ちます。いつどこへ何を持って移動するか、というような一日の行動計画が自分で決められるようになり、指示を待つのではなく自分で考えて行動するようになります。

授業以外の学習の場をつくる

教科センターには、その教科の学習に関連したさまざまな資料や展示があり、加えて生徒からの発信もあり、このことは生徒同士の学び合いの機会を作り出します。また、コンピュータを使った調べ学習もできますし、他の学年の活動を知ることもできます。教科センターは、授業以外でも興味関心に応じて学習を深める場となります。

交流の機会を多くする

全校の生徒が校内の様々な場所に移動するので、同じクラスの生徒だけでなくいろいろな人と顔を合わせることになります。上級生や下級生、教職員などと出会うことで人間関係が広がり、礼儀や思いやりを学ぶ機会も増えます。また、自分のクラス以外にも安らげる場所を見つけることができます。

教科センターは専門的な学びの空間

教科ゾーンは「ホームベース」「教科センター」「教科教室」で構成されています。
「ホームベース」には、各自のロッカーや下駄箱などがあり、生徒は登校すると、まず自分のクラスのホームベースに立ち寄り、一日の生活の準備をします。このホームベースの活用により、教科教室に生活部分を持ち込むことなく、教室を学習の場として確立させています。
「教科センター」は、授業に関する掲示や、教科への興味・関心を高める展示、学習をサポートする教材など、教科ごとに様々な工夫が施されています。また生徒自身の作品も展示され、互いに刺激を受けながら共に学び合う雰囲気が生まれています。

クラスの朝礼・終礼などは、ホームベースに隣接する教科教室で行われます。学年はゾーンごとにまとまっており、例えば、社会科ゾーンの1階は、中学1年生のゾーンでもあります。クラスや学年のまとまりも大切にしています。

国語科センター

生徒作品のほか、種々のコンクールの情報や、授業で扱った作品に関わる書籍、日本の文化や季節を知る手がかりとなる資料を展示しています。雑誌、全集、古典文学の専門書がずらりと並び、気軽に立ち寄って文学の奥深い世界にふれることのできる小 さな図書館のようになっています。

社会科センター

中高生向けの新聞や書籍を自由に読むことができます。その他、社会に興味を持ってもらえるような展示もたくさん。生徒の作品も展示されており、お互いが学び合える場にもなっています。

数学科センター

数学や数学者についてのレポートがたくさん掲示されています。また、数学検定の案内や級ごとの問題が掲示されており、生徒たちは自分に合った級を選んで受験しています。さらに、ルービックキューブなどのパズルも置かれており、自由な遊びを学びにつなげる空間となっています。

理科センター

手にとって見られる標本、簡単にできる実験道具、様々な生き物などが数多く展示されています。身近に「理科」を実感できると、生徒にも好評です。

英語科センター

季節ごとにディスプレイされる英語の教科センターは、英語の学習、行事の紹介、生徒の作品掲示など情報発信の場となっています。貸し出し用の英語の雑誌や書物もあります。

フランス語科センター

フランス語に興味をもってもらえるよう雑誌や漫画を置いたり、フランスの文化が感じられる掲示物、留学生との交流記事などを展示しています。