教科融合型授業 英語・国語コラボ「月がきれいですね」
- 探究的な学び
本校では教科融合型授業の一環として、夏期講習にて例年教科コラボ講座を設置しています。
今年度は夏期講習にて、英語・国語コラボ企画「月がきれいですね」を実施しました。
英語が好きな人、国語が好きな人、そして講座名が気になった人など、中学3年生から高校3年生までの6名が集いました。
本講座は洋画の字幕翻訳に挑戦してみようという講座です。
しかし、時間や文字数制限がある映画の翻訳にいきなりチャレンジするのはややハードルが高めです。そのため、まずは絵本の翻訳を通して、翻訳のおもしろさを探ることから始めました。
【イントロダクション①】
英語絵本『I want my hat back』読み聞かせ
英語の教員が絵本を読み聞かせし、生徒はリスニングします。
【イントロダクション②】
日本語翻訳『どこいったん』読み聞かせ 兼 答え合わせ
非常に自由に意訳された日本語による翻訳文にふれ、翻訳は第二の創作であるということを実感しました。
初日の本題「翻訳に求められる力とは?」
英語の絵本を翻訳する場合、英語力はもちろんのこと、それと同じくらい日本語運用能力が必要であることがわかります。特に絵本は子どもにも伝わるような日本語を選ばなくてはなりません。どれくらい豊かな日本語を知っているか、これまでどれくらい本を読んできたか、そして何より、想像力と遊び心も欠かせません。
2日目の本題「いよいよ映画の翻訳に挑戦!」
ブラッド・ピッド主演の映画『Meet Joe Black』(邦題『ジョー・ブラックをよろしく』)の翻訳に挑戦しました。英語で映画をリスニングし、スクリプト(台本)が配られ、聞き取りの答え合わせしました。「字幕翻訳」と「日本語吹き替え」では微妙に訳が異なることを発見していく楽しみも味わいました。
そして、最後にはお楽しみ企画として、声優になりきってアフレコにも挑戦しました。
自分が作った訳で「吹き替え」をするということで、俳優の口の動きに合わせて自分の日本語訳を当てはめてみるのですが、とても難しく、でも楽しい!と生徒たちも声優さんの技術の高さを体感しました。