中3 長崎研修旅行
- 行事・生活
- 探究的な学び
10月30日(水)から11月2日(土)まで、中学3年生は長崎研修旅行に行ってまいりました。台風が接近し、飛行機の欠航も危ぶまれましたが、概ね天候にも恵まれました。
1日目は、平和学習です。長崎空港到着後、平和公園と原爆資料館を訪れ、被爆者の方の講話を聞きました。実際に戦争を経験された方の肉声は、私たちの心に深く響きました。その場にいた全員が、戦争の悲惨さと平和の尊さを改めて実感したことと思います。凄惨な過去の戦争の記憶を風化させてはなりません。次世代を担う生徒たちにとって、平和な社会の実現に向けて何をすべきかを考えるきっかけとなったはずです。
2日目は、高速船で100kmほど離れた上五島に渡り、潜伏キリシタンが信仰を守り抜いた舞台を巡りました。当時のキリシタンが置かれた状況を踏まえながらさまざまな教会を訪れ、キリスト教に対する理解がいっそう深まりました。バスガイドさんのお話に真剣に耳を傾け、現地ならではの貴重な学びを多く得ました。うどんの里では、五島うどんと塩プリンに舌鼓を打ち、ロザリオ作りにも挑戦しました。
3日目は、待ちに待った班別自主行動です。4月から綿密に計画を立て、i-Timeの授業で入念な事前学習を行ってきました。
それぞれの班がグラバー園、長崎文化博物館、シーボルト記念館などに足を運び、フィールドワークを行いました。同じカトリック学校である純心中学校と交流をした班もあります。昼食も班ごとに食べ、楽しく充実した時間を過ごすことができました。
夜は国宝大浦天主堂で、西経一神父様の司式による平和祈念ミサにあずかりました。「あなたは、あなただから愛されている」というお言葉が印象的でした。神父様のユーモアあふれるお話しに感極まる生徒や教員もおり、終始和やかな雰囲気に包まれたミサとなりました。
最終日は、二十六聖人記念館を見学し、信仰を貫いて殉教した人々に思いを巡らせました。昼食では長崎名物である「ちゃんぽん」をいただきました。グラバー坂に軒を連ねるさまざまなお店で思い思いに買い物を楽しみ、帰路につきました。
今回の研修旅行で、生徒たちはかけがえのない経験をし、大きく成長することができました。また、この旅が生涯忘れることのない思い出になったことと思います。長崎の方々に心より感謝申し上げます。